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効率の良いパレット梱包方法~カートン編~

 
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当社、丸一海運株式会社は、江戸時代1751年創業の港湾運送業から始まった由緒ある会社です。日本のみならず世界にむけた物流・海運のプロフェッショナルとして、お役に立てる情報を提供いたします!

貨物を輸出する際の船積み料金は、貨物の容積(縦×横×高さ=M3(エムスリー))によって決まることがほとんどです。そのため、例えばパレットへの積み方が不適切で容積が無駄に大きくなってしまうと、請求される料金が高くなってしまいます。

今回はパレット梱包貨物に対して請求される料金を抑えるため、効率の良い積み方について解説いたします。

コツその1 高さを抑える!

貨物の容積(M3)は【縦×横×高さ】の最大値で計算されます。そのため、パレット内に貨物を効率良く積み付け、パレット全体の高さを抑えることで容積の削減につながります。

具体的な例を見ていきましょう。
下記の図A、Bは、12カートンを1パレットに積む事例です。

図A(110×110×115=1.40M3)

図Aは貨物を高く積んでいるため、容積が大きくなってしまいます。

図B(110×110×90=1.09M3)

図Bのように積み方を工夫することで高さを抑え、容積を抑えることができます。

コツその2 上段は平らにする!

次に60カートンを2パレットに分けて積む事例を見ていきます。

図C 30カートン×2パレット
(110×110×75×2=1.82M3)

図Cでは、1パレットにつき30カートンずつ積んでいますが、これだと2パレットそれぞれに2段目の無駄なスペースがあるので、M3が実際の貨物より大きく計算されることになります。

また、このように上段が平らでない積み方は、段積み(この貨物の上に別の貨物を積載すること)ができないため、割増しで料金を請求される場合もあります。

図D 40カートン×1パレット、20カートン×1パレット 
(110×110×75=0.91M3 110×110×45=0.55M3 計1.46M3)

一方、図Dのように、2つのパレットそれぞれで同じ数量を梱包するのではなく、一方のパレットの無駄なスペースが無くなるように2段積みでまとめ、もう一方のパレットを1段積みにすることで、効率よく梱包でき、容積も抑えることができます。

まとめ

今回は、容積(M3)を抑えるためのパレット梱包の仕方についてご紹介いたしました。パレット内の余分なスペースを無くしM3を抑えることで、余計な費用を減らすことにつながります。また、貨物の安定性という点でも、メリットがあると言えます。

輸出数量を検討する際には、キリの良い数量、梱包しやすい数量という点も考慮されることをお勧めいたします。

貨物の輸出入のことでご不明な点がありましたら、ぜひ当社にお気軽にお問い合わせください。

   

 

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