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【通関士が教える】通関を早く進めるには?スムーズな手続きと焦らないための心構え

 
通関を早くする
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当社、丸一海運株式会社は、江戸時代1751年創業の港湾運送業から始まった由緒ある会社です。日本のみならず世界にむけた物流・海運のプロフェッショナルとして、お役に立てる情報を提供いたします!

通関手続きに時間がかかる、、、。もっと早くスムーズに終わらせることはできないのかな。

貿易を行っている限り常につきまとう問題ですよね。輸出であれば本船への積載に間に合わせるため、輸入であれば国内の納入先への納期を守るため、なるべく早く通関を切ってしまいたいものです。さらに言えば、通関手続きにかける手間もできるだけ減らしたいのが、輸出入者の皆様の本音かと思います。

 

場合によっては数日かかってしまうこともある通関手続きですが、どうにかして早く進める方法はあるのでしょうか?

今回は通関業者の立場から、通関手続きを少しでもスムーズにするための心構えをご紹介したいと思います。

 

まずは結論!正攻法で攻めること

さっそく結論からお伝えすると、通関をできるだけ早く進める方法はズバリ「正攻法で攻める」ことです。(つまらない結論でスミマセン。)

ではその正攻法とは、具体的にどういうことなのでしょうか。

 

審査のために十分な情報を、申告までに揃えること

正攻法で攻める、つまり、ごまかさず適正に申告するということです。通関に必要な情報をしっかり揃えて、「税関審査官が審査する際に疑義を持たない」ようにすることが重要です。輸出入者の皆様は、貨物について通関業者から非常に細かい質問が来ることがありませんか。

こんな情報必要なの?

と思われるかもしれませんが、通関業者としましては、これまでの実績や経験から

  • 「これは聞いておいた方が安全」
  • 「税関から問われる可能性がある」

と判断した質問をいたします。仮に、必要な確認を怠って申告した場合、申告後に税関より指摘を受け、その確認に時間がかかることで許可が大幅に遅れてしまうこともあります。また、税関からの心象も悪くなり、次回以降の申告に多少なりとも影響する可能性すらあるのです。税関が審査し、許可に足ると判断できる情報を『申告までに』揃えておくことが重要なのです。

 

細かい情報をどこまで揃えたらいいの…?

かといって、必要以上に細かいことまで聞きすぎるのも考えものです。これでは輸出入者様の手間ばかり増えてしまいますよね。どこまでの情報を揃えるかという判断と、どのように輸出入者様に質問するかという点は、通関士の腕の見せ所でもあるかと思います。私も常日頃から、輸出入者様に負担をかけすぎず、なおかつ、申告に必要な情報はしっかり揃えることを心がけながら、質問の仕方や情報の伝え方などに注意して、確認をお願いさせていただいております。

 

 

通関士が教える!スムーズに通関を終わらせるための2つの工夫と心構え

もう少し具体的に、どのような工夫をすればよいか? 通関士の立場から解説いたします。

 

1)商品資料や通関書類を整理して、わかりやすく提示すること

書類の整理

「自分が審査する立場だったら?」という視点で考えてみてください。

通関時に提出された商品資料が不鮮明であったり、わかりにくかったりすると、その申告に対する印象はなんとなく悪くなりますよね。そうすると、無意識的にいつもより厳しく審査することもあり得ます。

こんなことを避けるため、税関への提出書類は見る人の立場になって、わかりやすく整理する必要があります。商品資料については、輸出入者様から頂いた書類等を通関業者が整理することも多いですが、輸出入者様におかれましても、「書類の見やすさ・情報のわかりやすさ」という視点で、通関書類を準備したり、通関業者からの質問に答えるようにしてみてください。

 

2)税関検査(現物検査)を想定したスケジュールを

スケジュール

税関検査については通関業者でも完璧に予測はできませんが、初めて通関する輸出入者様は、ほぼ税関検査になるとお考え下さい。税関検査には時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールを立てておくことが重要です。

そもそも税関検査かどうかの第一段階を決定するのはNACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)と呼ばれるスーパーコンピュータです。現在、日本のほぼすべての輸出入申告はこのNACCSを利用して行われており、ここに蓄積された膨大なデータから、申告区分を瞬時に判断し、出力しています。

申告区分は三種類あり、

  • 区分1(即時許可)
  • 区分2(書類審査)
  • 区分3(書類審査+現物検査)

となります。輸出入者様の通関実績、貨物のHSコード、仕向地や仕出地などを考慮して判定されているものと考えられます。

 

区分が決まっていても通関手続きの所要時間は読めない

区分2であっても、税関審査官が書類審査した上で現物検査に変更することもありますし、逆に区分3が出ていても検査実績や書類内容などから、書類審査のみで許可になることもあります。税関の取り締まり強化月間なども定期的に実施されており、場合によっては前回税関検査をしたのに今回も税関検査になった、ということもあります。

このように、税関検査かどうかを事前に予測することは現実的に難しいです。残念ながら税関検査が確定した後は、基本的にその決定が覆ることはありません。申告後にバタバタしないためにも、あらかじめ検査を想定しながらスケジュールを組まれることをお勧めします。

 

 

まとめ

いかがでしたか?今回ご紹介した内容は、かなり通関業者としてのポジショントーク色が強くなってしまいました、、、が、これらの心がけが大切であることは間違いありません。申告するのも人間、審査するのも人間なので、関わっているすべての人が気持ちのいい手続きを心がけることで、結果としてスムーズに通関が進むと私は考えております。

具体的には、

  • ごまかさずに適正に申請をすることを心がける
  • 審査する人の立場に立って、書類や情報を整理しておく
  • 余裕を持ったスケジュールを立てておく

ことが大事です。一回一回の効果はわずかかもしれませんが、継続することで輸出入者としての税関内の評価も上がり、さらにスムーズな審査に寄与するかもしれません。ぜひともこの記事をお役立ていただき、貿易を促進いただければ幸甚です。通関に関することでご不明な点がありましたら、ぜひ当社にお問い合わせください。

 

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