【危険品海上輸出】ブッキングシートの記入方法について解説します！

初めて危険品を輸出する場合、船会社や通関業者とやりとりする中で出てくる専門用語が分からない、またブッキングシートの記入方法が分からないというお声をよくいただきます。そこで今回は危険品輸出の初心者の方向けに、専門用語やブッキングシートの記入方法について解説いたします。

危険品の輸出時に必要になる主な書類

• INVOICE(インボイス)
• PACKING LIST(パッキングリスト)
• SHIPPING INSTRUCTION(作業指示書)
• SDS(安全データシート)
• 危険物容器検査証(容器証明書)

危険品輸送に必要な書類についての詳細は、こちらの記事をご参照下さい。
　→危険品と普通品の海上輸出ブッキングで何が違う？手続きの違いを解説します！

ブッキング時によく出てくる英単語/略称

●SDS(Safety Data Sheet)    
安全データシート

●PSN(Proper Shipping Name)
危険品の正式品名。下記の例の黄色マーカーの箇所を指します。
例）UN1915 CYCLOHEXANONE
　　UN1993 FLAMMABLE LIQUID, N.O.S. （Toluene）

●N.O.S.(Not Otherwise Specified)　
「その他」を意味します。この表現が使用されている場合、うしろに括弧書きで専門的名称又は正しい化学名(Chemical Name)等を記載する必要があります。
例）UN1993 FLAMMABLE LIQUID, N.O.S. （Toluene）

●LQ(Limited Quantity)　
少量危険物。危険物の種類(UN NO.)によって 少量危険物として輸送できる許容容量または許容質量が異なります。

少量危険物について詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
　→少量危険物とは？危険物をお得に輸出する方法を解説

●MP(Marine Pollutant)　
海洋汚染

●Segregation　
隔離
※隔離する必要のある製品ですと、積載できる本船が限られる場合がございます。

丸一海運ブッキングシートの記入方法

①荷主様情報
貴社の会社情報、及び希望するB/Lの種類や貨物搬入日をご記入下さい。

②本船情報
希望される本船スケジュールをご記入下さい。
　→スケジュール｜丸一海運株式会社 (mkc-net.co.jp)
当社に危険品書類の作成を依頼いただく場合は、緊急連絡先の記入をお願い致します。（荷主様で手配される場合は記入不要です。）

③貨物情報
船積み予定の貨物明細（UN／CLASS／海洋汚染該当有無等）をご記入下さい。
CLASS 3の場合は必ず引火点の記入をお願い致します。
また、酸性／アルカリ性の隔離がある場合は必ずご申告下さい。
普通品も積載する場合は、数量と重量のみ記入いただけますと幸いです。

④通関業者情報
通関手続きを当社にご依頼の場合は、”丸一海運”とだけご記入ください。
当社以外に通関をご依頼の場合は、依頼先の通関業者様の連絡先をご記入下さい。

ご不明な点がある場合はお気軽にお問い合わせ下さい。
空欄で提出いただいた場合は、担当者より適宜確認させていただきます。

よくあるご質問

Q.　普通品と危険品をパレットやカートンなどに同梱することは可能でしょうか。
A.　可能です。ただし、同梱した場合は危険品レートが適用されますので、分けて梱包いただくことをお勧めします。

Q.　ブッキング完了後、貨物の追加はできますか。
A.　追加希望の本船のスペース状況や申請期限等によって異なりますので、その都度お問い合わせ下さい。

Q.　貨物の搬入は、本船出港の何日前までなら間に合いますか。
A.　倉庫作業の有無(ラベル貼付作業の有無・パレタイズ作業の有無)等により異なりますので、ご相談下さい。

Q.　外装数や内個数の記載方法を教えてください。
A.　下記のように記載いただくと分かりやすいです。
　例）1 PALLET(4 DRUMS)、4DRUMS ON 1 PALLET、1 PALLET(3 CARTONS, IN 60 STEEL CANS)

まとめ

いかがでしたか。今回は危険品ブッキング時の疑問や、当社ブッキングシートの記入方法について解説しました。危険品の輸出自体が初めての場合や、出荷が初めての製品の場合、何をどのように記入すれば良いのか不明なこともあるかと思います。少しでも不安に感じることがあれば、ぜひお気軽に当社までお問い合わせ下さい。