海運のこと、分かりやすくお伝えしています

【コンテナの種類】コンテナにはどんなタイプがある?!

 
この記事を書いている人 - WRITER -
当社、丸一海運株式会社は、江戸時代1751年創業の港湾運送業から始まった由緒ある会社です。日本のみならず世界にむけた物流・海運のプロフェッショナルとして、お役に立てる情報を提供いたします!

コンテナを用いた物流の仕組みは「20世紀最大の発明のひとつ」と言われています。コンテナという規格化された箱を輸送に使用したことで、安全かつ安定的、さらには高効率な輸送が可能となり、物流におけるさまざまな常識は大きく変わりました。

海上コンテナ輸送では、コンテナによる一貫輸送システムを円滑に運営するために国際的に規格化されたコンテナが必要とされ、そのためにISO(International Standardization Organization:国際標準化機構)により寸法、強度、外形などが規格化されています。

今回は、様々なコンテナの形状と使用目的・構造についてご紹介いたします。

一般的なコンテナ

ドライコンテナ(スタンダードコンテナとも呼ばれる)

一般貨物・危険品貨物の輸送を目的とした一般的なコンテナで、最も普及しています。コンテナのサイズは「20ft(フィート)」と「40ft」の2種類があり、さらに40ftドライコンテナには、通常のドライコンテナよりも天井の高い「ハイキューブコンテナ」と呼ばれる種類があります。これらのドライコンテナは、海上輸送コンテナの主流となっています。

<ドライコンテナの標準仕様(TYPE別)>
 20Ft(8’6”)40Ft(8’6”)40FtHC(9’6”)
      長さ
外法寸法  幅
      高さ
6,058mm
2,438mm
2,591mm
12,192mm
2,438mm
2,591mm
12,192mm
2,438mm
2,896mm
      長さ
内法寸法  幅
      高さ
5,898mm
2,350mm
2,390mm
12,032mm
2,350mm
2,390mm
12,032mm
2,350mm
2,698mm
内容積(M3)33.067.776.0
自重2,300kg3,810kg3,970kg
最大積荷重量28,180kg26,670kg26,510kg
最大総重量30,480kg30,480kg30,480kg

特殊コンテナ

リーファーコンテナ

コンテナ内部に備え付けられた冷却装置によって保冷する機能があり、一般的に30℃~マイナス30℃までの温度調整が可能な特殊コンテナです。主に冷蔵・冷凍の食品や、温度管理が必要な化学品、医薬品などの輸送において使用されます。

<リーファーコンテナの標準仕様(TYPE別)>
 20Ft(8’6”)40Ft(8’6”)40FtHC(9’6”)
      長さ 
外法寸法  幅
      高さ
6,058mm
2,438mm
2,591mm
12,192mm
2,438mm
2,591mm
12,192mm
2,438mm
2,896mm
      長さ
内法寸法  幅        
      高さ
5,460mm 2,284mm 2,263mm11,661mm 2,286mm 2,196mm11,581mm 2,290mm 2,542mm
内容積(M3)28.258.567.4
自重3,090kg3,960kg4,700kg
最大積荷重量27,390kg26,520kg29,300kg
最大総重量30,480kg30,480kg34,000kg

タンクコンテナ

鋼製のフレームに1つの大きなタンクを格納した構造のコンテナです。積荷の性質によって液体用とガス用に区分されています。液状の食料品や化学品、高圧ガスなどの気体を輸送する際に用いられます。

<タンクコンテナの標準仕様(TYPE別)>
タンク容量21KL24KL25KL26KL
枠高2,480mm2,591mm2,591mm2,591mm
枠幅2,438mm2,438mm2,438mm2,438mm
枠長6,058mm6,058mm6,058mm6,058mm
コンテナ自重3,450mm3,600mm3,720mm3,850mm

※タンクコンテナは形式によって、構造、内寸法が異なります。掲載している数値はあくまで参考数値となりますので、予めご了承下さい。

ソフトオープントップコンテナ、ハードオープントップコンテナ(キャンパス式・ハッチ式)

外観はドライコンテナとさほど変わらないですが、コンテナの屋根部分が開放しており、ドライコンテナに積載できない高さの長尺貨物・重量物・嵩高貨物などを、クレーンでコンテナ上部から積み込むことが可能です。

<ソフトオープンコンテナの場合>
天井部分を防水加工したキャンパス(帆布)やプラスチックシート(タープ)などで覆い、ある程度の水密性を確保されています。

<ハードオープンコンテナの場合>
コンテナの屋根全体を一枚または、二枚の鉄板蓋で覆う為、コンテナの内寸より高い貨物は積載できないので注意が必要です。

フラットラックコンテナ(フラットベットコンテナ)

主にドライコンテナから屋根、側壁を取り払い、床の土台と前後四隅の柱のみの構造を持つコンテナです。(柱の折り倒しが可能なタイプや、側壁を取り付けたタイプも存在します。)コンテナの左右および上部から積み込むことが可能であり、重量物をはじめ、長尺貨物(木材・パイプなど)また大型貨物(ロール状のケーブル・鉄板)などの輸送に使用されます。

バルクコンテナ

屋根部から貨物を流し込めるよう設計されたコンテナです。コンテナの種類によって異なりますが、天井・リア側に貨物の投入出口が設けられており、コンテナ内部に内袋を取り付ける事で粉状・粒状の貨物を輸送することが可能です。主に飼料や穀物等をバラで輸送するために使われます。

まとめ

いかがでしたか。今回はコンテナの種類と特徴についてご紹介いたしました。積載される貨物のサイズや量、特性によって適切なコンテナを選択できれば、安全かつ効率的な輸送を実現できます。輸出入のことでご不明な点がありましたら、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。

 

危険物の海上輸送なら
当社にお任せください

 

CTA

私たち丸一海運は、専門知識と高い技術力でお客様のニーズに合った高品質な物流サービスを提供し続けて参ります。

はじめての輸出入をされる方のために、書類作成から貨物の船積み手続き、引取り手続き、搬出入などなど陸・海・空のあらゆる輸送モードを駆使してきめ細かくサポートいたします。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
当社、丸一海運株式会社は、江戸時代1751年創業の港湾運送業から始まった由緒ある会社です。日本のみならず世界にむけた物流・海運のプロフェッショナルとして、お役に立てる情報を提供いたします!

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© 丸一海運株式会社のブログ , 2022 All Rights Reserved.