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【海外貿易初心者向け】貨物を輸入する際に必要な基本書類4つを紹介

 
輸入に必要な書類
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当社、丸一海運株式会社は、江戸時代1751年創業の港湾運送業から始まった由緒ある会社です。日本のみならず世界にむけた物流・海運のプロフェッショナルとして、お役に立てる情報を提供いたします!

海外から貨物を輸入したいんだけど、初めてでどんな書類を用意したらいいのか分からないです…。

このようなお悩みはありませんか?

今回は、海外から貨物を輸入する際に必要な基本書類を紹介したいと思います。

海外からの輸入時に必要な4つの書類とは?

輸入時に必要書類は、

  1. B/L(Bill of lading) 船荷証券
  2. A/N(Arrival Notice)貨物到着案内
  3. P/L(Packing List)梱包明細書
  4. Invoice 明細書

の4つです。

それぞれ、初めて聞く言葉ばかりだと思いますので、簡単に各書類について説明します。

1)B/L(Bill of lading) 船荷証券

B/Lとは「船荷証券(ふなにしょうけん)」と呼ばれ、輸入する際に最も重要な書類と言えます。万が一このB/Lを紛失することがあると、貨物の引き取りができません

1-1)B/Lはどのように準備するの?

B/Lを発行するのは、輸出する側の船会社です。輸出者の貨物を受け取ったときに船会社が発行します。輸出者に渡されたB/Lは、輸出者から輸入者へ送られることになります。

1-2)B/Lの役割

B/Lは、輸出元にとっては「貨物を船会社に引き渡しましたよ」という証明書にもなります。このB/Lを、輸出者から輸入者に引き渡すことで、貨物の所有権を移転させることにもなります。

他にも以下のような役割があります。

  1. 運送契約の証拠:(運送の詳細や引き渡しの条件を記す役割)
  2. 貨物の受領書:(船会社が輸出者の貨物を受け取ったことを証明する役割)
  3. 有価証券:(この書類によって他者に貨物の所有権譲渡が可能にする役割)
  4. 貨物の引取証:(貨物を引き取る、引換券のような役割)

1-3)B/Lと貨物の流れ

B/Lの流れ

少し複雑なので、簡単に図と流れでまとめてみました。

輸出者が貨物を現地の船会社に引き渡す
現地の船会社がB/Lを発行し、輸出者へ引き渡す
貨物は船会社が輸送。B/Lは輸出者から輸入者へ送付。
B/Lを受け取った輸入者は、B/Lを使い船会社に貨物の引き渡しを請求
船会社が輸入者に貨物を引き渡し

1-4)B/Lに記載されている項目

書類にはB/Lナンバー、船名、コンテナナンバー、コンテナのサイズなどがあります。

スペルミスなどの不備があると、貨物を受け取れない可能性もありますので、輸出者・輸入者ともに、船会社が発行するB/Lの内容をしっかり確認するようにしましょう。

2)A/N(Arrival Notice) 貨物到着案内

A/N(貨物到着案内)」と呼ばれ貨物の到着を知らせる書類です。

書類上には

  • B/Lナンバー
  • 荷物が搬入されるヤード名
  • 船名
  • 本船の入港日
  • チャージの金額

が記載されています。A/Nに記載されています料金を事前に支払わないと貨物を引き取ることができないため注意する必要があります。

2-1)A/Nは誰が準備するの?

海上輸送の場合、船会社やその代理店が発行します。

2-2)A/Nの役割

  1. 貨物の到着通知
  2. 税関への輸入申告

この2つです。貨物の到着を通知する役割はもちろん、A/Nには運賃や港での諸費用の明細が記載されているので、税関への輸入申告にも必要です。

3)P/L(Packing List) 梱包明細書

コンテナ内の貨物についての情報が記載されています。具体的には数量、重量、情報、原産地などがあります。

3-1)誰が発行するの?

基本的には、輸出元が作成することになっています。

4)Invoice 明細書

Invoiceは商品の詳細が書かれています。Invoiceの内容に不備があると変更作業に時間がかかりスケジュールの変更を強いられることもあるため正しい情報を記載する必要があります。

4-1)誰が発行するの?

Invoiceも基本的には輸出者が作成します。

輸入者本人が手続きを行わない通関業者に依頼する場合

その際は書類の内容確認に時間がかかりますので、出来る限り早めに必要書類を提出するように心がけましょう。

まとめ

今回は、海外から貨物を輸入するときに必要な4つの基本書類について解説しました。

  1. B/L(Bill of lading) 船荷証券
  2. A/N(Arrival Notice)貨物到着案内
  3. P/L(Packing List)梱包明細書
  4. Invoice 明細書

いずれも、基本的には輸出者や船会社が準備しますが、書類に不備があるとスムーズに輸入することができません。

しっかりと内容の確認などをするように心がけましょう。

もしも初めて海外から貨物を輸入する、という場合はぜひ一度当社までお問い合わせください。細かい疑問などもお答えいたします。

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