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間違えると輸送できない!?UN容器の表示の意味について解説

 
UN表示
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当社、丸一海運株式会社は、江戸時代1751年創業の港湾運送業から始まった由緒ある会社です。日本のみならず世界にむけた物流・海運のプロフェッショナルとして、お役に立てる情報を提供いたします!

危険品を輸送する際には、UN容器という特別な容器が必要です。

ただし、一言でUN容器といっても実は様々なタイプがあります。危険品を入れる容器を間違えると輸送をすることができません。危険品の種類に応じて、UN容器の種類も変えなければいけないのです。

じゃあ、どのUN容器を使えばいいか? 何で判断したらいいのかな?

という疑問が出てくると思います。実は、UN容器1つ1つには、特別な記号や数字が表示されています。その意味を知っていれば、間違った容器を選ばずにスムーズに輸送の手続きができます。

そこで今回は、UN容器に表示されている記号や数字の意味をお伝えしていきます。

 

 

危険品とは、、、

一般的に「火災や爆発などを起こしやすく、個人の健康、安全及び個人並びに公共の財(人や船)に損害を与えるおそれのある物。」とされています。

今回は必要な容器ついて説明していきます。

 

UN容器って何?

危険物船舶運送及び貯蔵規則 第8条 

1.危険物を運送する場合は、荷送人は、その容器、包装、標札又は標識
及び品名、国連番号、取扱い上の注意事項その他の当該危険物に係る
情報の表示について告示で定める基準によらなければならない。

2.危険物を収納する容器及び包装は、漏えい又は損傷のおそれがなく、
かつ、収納される危険物に対し、安全なものでなければならない。

第1項の荷送人は、次に掲げる容器のいずれかによらなければならない。
一 第113条の規定により検査を受け効力を有する表示が付されている
   小型容器、大型容器、IBC容器、ポータブルタンク、高圧容器又は
   フレキシブルバルクコンテナ

引用元:e-Gov「危険物船舶運送及び貯蔵規則

UN容器とは、危険物の輸送時に必要な容器です。

UN容器には決まった規格・容器があり、適合しているものにUNマークの記載がされます。それぞれの番号でUN容器は決められておりUNマークをみることによって容器の材質・容器機能等を識別できます。


見た目が同じでもUNマークがついていないものにUN容器として使用し危険品を入れて海上輸送することはできませんのでご注意ください。

 

UNマークについて

では、UNマークについてもう少し詳しく見ていきましょう。基本的には、以下の画像のようにそれぞれの数字や記号に意味があります。

↓ 容器の種類 参考例 ↓

最初の数字は容器の種類


1=ドラム
3=ジェリ缶
4=箱
5=袋
6=複合容器

次のアルファベットは容器の材質


A=鋼
B=アルミニウム
CDF=木材
G=ファイバ板

HはプラスチックMは紙 Nは鋼およびアルミニウム以外の金属

1=天板固着式または内張りつきのもの
2=天板取り外し式又は内張付きでないもの など

 

このように、

  • 容器の種類
  • 容器の材質
  • 様式
  • どの危険物に対応できるのか
  • 内容物の比重
  • 水圧試験圧力
  • 製造年

など、UNマークの数字や記号には、様々な意味があてられています。

 

UN容器の参考例

UN容器には以下のように、表示がされています。

 

 

注意!UN容器であらばすべての危険品に対応しているわけでない

一言でUN容器といっても、実は材質や種類によって、対応する危険品が違います。ですので、UN容器であれば、どんな危険品を入れてもよいかというとそうではないのです。

使用される危険品によってグループ分けされており、危険度に応じて容器規格が定められています。

PG(PACKAGE GROUP)はSDS(Safety Data Sheet|セーフティデータシート)の14.TRANSPORT IMFORMATIONに記載されています。

 

まとめ

今回は、危険品の輸送に必要なUN容器の表示について解説しました。

UN容器にもいろいろな種類があり、すべての危険品が、1つの容器で対応できるというものではありませんのでご注意ください。

もしも、どのUN容器を使えばよいか分からない場合、ぜひお問合せください。

 

 

 

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